
釣りをやってみたいけど、難しそう…
そんな初心者さんにこそおすすめなのが、サビキ釣りです。
仕掛けはあらかじめ完成していて竿とリールさえあればOK。エサも手軽で堤防や港で気軽に楽しめるので、子供連れのファミリーフィッシングや釣りデビューにもピッタリです。
- サビキ釣りの基本的な仕組み
- 釣れる魚や釣り方のコツ
- 必要な道具やおすすめアイテム
初心者向けにわかりやすく解説します。
釣り未経験の方でも安心して始められるようにやさしくまとめています。ぜひ参考にして、サビキ釣りデビューを楽しんでください。
サビキ釣りとは?初心者でも楽しめる海釣りの基本

サビキ釣りは海釣り初心者にとって最も手軽に始められる釣法のひとつ。仕掛けもシンプルで釣れる魚も比較的多く、ファミリーやビギナーに大人気のスタイルです。
針に疑似餌(スキン)や本物のエサをつけ、魚の群れをコマセ(撒き餌)で寄せて一気に釣るのがサビキ釣りの基本。魚が群れでいる時期なら複数匹が同時に釣れることもあるので、思わず笑顔になってしまう楽しさがあります。
サビキ釣りの特徴と魅力
サビキ釣りの大きな魅力は、なんといっても「簡単でよく釣れる」こと。複数本の針がついた仕掛けに、寄ってきた魚が次々に食いつくため、初心者でも釣果が出やすいのが特徴です。
また、陸からでも十分楽しめるので、堤防や海釣り公園などアクセスしやすい場所で釣りが可能。朝や夕方の「時合(じあい)」に合わせれば、短時間でもたくさん釣れることも珍しくありません。
ファミリーでのレジャーや、アウトドア初心者が釣りに触れる第一歩としてぴったりな釣り方です。
対象魚
サビキ釣りで狙える魚は、主に小型の回遊魚です。
代表的な魚種

イワシ
(カタクチイワシ、ウルメイワシなど)

サバ
(マサバ、ゴマサバ)

アジ(マアジ)

コノシロ(コハダ)
これらの魚は季節によって群れで岸近くに回遊してくるため、タイミングさえ合えば爆釣も狙えます。
おすすめの釣り場

サビキ釣りは、足場がしっかりしていて安全な場所であればどこでも楽しめるのが魅力。特に以下のような場所は、魚が集まりやすく、釣果も期待できます。
海釣り公園
管理された施設が多く、トイレや休憩所もあるためファミリーや初心者にぴったり。レンタル用品や売店がある施設もあり、手ぶらでも釣りを楽しめます。
港の岸壁や防波堤
潮通しがよく回遊魚が入りやすいエリア。釣り座も広く確保できるのでゆったり楽しめます。サビキ仕掛けで複数匹の魚がかかる「連掛け」が起きやすいポイントです。
関東の海釣り施設紹介
千葉県内や東京湾沿岸、神奈川県、茨城県など、関東圏にはサビキ釣りに最適なスポットがたくさん。都市部から日帰りできる距離にあるのも嬉しいポイントです。
東京都
- 若洲海浜公園(江東区)
- 広々とした釣り施設と公園が隣接。アジやイワシの好ポイントで、初心者でも釣果が期待できます。
千葉県
- 市原海釣り公園(オリジナルメーカー海づり公園)
- 沖に突き出た桟橋が魅力。サバやアジの群れが入りやすく、朝夕は時合になることも。
- 銚子港・外川港エリア
- 銚子の港は魚影が濃く、サビキ釣りでイワシが回遊するシーズンは大賑わい。
- 内房の堤防(袖ヶ浦・富津新港・金谷など)
- 比較的波が穏やかで、家族連れでも安心。春~秋にかけてアジやコノシロの回遊あり。
神奈川県
- 本牧海釣り施設(横浜市)
- サビキ釣りの定番スポット。手ぶらセットやエサ販売もあり、観光ついでの釣りにも。
- 横須賀海辺つり公園
- 海に突き出した堤防から釣りが楽しめる人気スポット。アジ・イワシの回遊が多い。
- うみかぜ公園(横須賀)
- 公園としても利用でき、釣り場はファミリー向け。小アジがよく釣れる時期も。
茨城県
- 鹿島港魚釣園(鹿嶋市)
- リーズナブルな入園料で丸一日釣りを楽しむことができる。
- 釣竿やライフジャケットのレンタルのほか、エサや仕掛けの販売あり。
- 港公園(鹿嶋市)
- 広々とした釣りデッキがあり初心者にも人気。サビキ釣りではアジやサバが狙える。
- 大洗港
- 足場が良くイワシやアジの好ポイント。回遊シーズンは特に釣果が期待できます。
- 那珂湊漁港
- 市場や観光施設と併設で家族で楽しめるエリア。春~秋はサビキ釣りが盛況。
サビキ釣りのスタイル
サビキ釣りには、大きく分けて2つのスタイルがあります。
状況やターゲットに応じて、この2つを使い分けることで釣果アップにつながります。次回は、それぞれのスタイルについて詳しく比較しながらご紹介していきます。
スキンサビキとトリックサビキの違いを比較

サビキ釣りには大きく分けて「スキンサビキ」と「トリックサビキ」の2種類がありますが、見た目も使い方も少し違います。それぞれの特徴を知っておくことで、状況に合った釣り方ができるようになります。
特徴 | スキンサビキ | トリックサビキ |
---|---|---|
針のタイプ | 疑似餌付き(魚皮やスキン素材) | 空針(針だけ) |
エサの付け方 | コマセで魚を寄せて疑似餌に食わせる | 針をコマセに直接くぐらせてエサを付ける |
手間 | 少ない | やや多い(毎回エサ付け) |
魚の食いが悪い時 | 効果が出にくい | 効果大(リアルなエサ) |
向いている魚種 | イワシ・サバ・小アジなど | アジ・コノシロなど |
スキンサビキ(普通のサビキ)の特徴とメリット・デメリット
特徴
スキンサビキは最もポピュラーなサビキ仕掛けで、針に白やピンクのスキン(魚皮やビニール)が付いています。これが小魚の鱗のように見えるため、魚がコマセに集まった際に自然と食いついてきます。
トリックサビキの特徴とメリット・デメリット
特徴
トリックサビキは、針に直接アミエビなどのコマセを付けて使う仕掛けです。エサを付けるための専用トレー(エサ付け器)を使うと、簡単に針にエサがつけられます。
状況別のおすすめ使い分け
- 魚がよく見える・活性が高いとき → スキンサビキ
- 群れが見えているときや、朝夕の時合いなら、手軽でスピーディーなスキンサビキが最適。
- 魚影はあるが食いが悪いとき → トリックサビキ
- 釣れてる人がポツポツいるのに自分には来ない…そんなときは、リアルなエサで勝負!
- ファミリーフィッシング → スキンサビキ
- お子さん連れや初心者が多い場合は、手間の少ないスキンサビキがおすすめ。
サビキ釣りに必要な道具と仕掛け【初心者でも安心】
サビキ釣りは比較的シンプルな道具で始められるのが魅力です。ここでは、共通で必要な道具と、スキンサビキ・トリックサビキそれぞれに必要な仕掛けの違いについて詳しく紹介します!

共通の道具|ロッド・リール・コマセカゴ
ロッド(釣り竿)
- 長さは2.7m〜4.5m前後の「磯竿」や「万能竿」がおすすめ。
- 初心者なら3.6m前後で扱いやすいモデルがベストです。
▶ 選び方ワンポイント
- お子様・足元狙い中心 → 2.7mくらい(コンパクトで取り回し◎)
- 投げサビキで沖を狙いたい → 4m以上
DAIWA リバティクラブ 磯風は、アジ・サバ・イワシ・メバル・クロダイ・メジナなど幅広いターゲットに対応できる扱いやすいモデル。丈夫で初心者にも安心です。
リール
- 小型のスピニングリールが一般的です。
- サイズは2000〜3000番台がベスト!
▶ ポイント
- 足元狙いなら2000番
- 遠投したいなら3000番も視野に
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 20 クレストは軽くて丈夫、コスパ最強モデル!

最初から糸が巻いてあるモデルはお手軽に使いやすいです!

番手=リールの大きさ(巻ける糸の量・強さ)
- リールには「1000番」「2500番」「4000番」などの番号が書かれています。
- 番号が大きくなるほど、
- →糸をたくさん巻ける
- →強い魚にも対応できる
- →リール本体も重く・大きくなる
- →糸をたくさん巻ける
サビキ釣りならどの番手がいいの?
- 堤防でのサビキ釣り(アジ・イワシ狙い)2000番〜3000番
番手 | 対応する釣り | 初心者向けメモ |
---|---|---|
1000番 | 渓流・タナゴなど極小物 | 糸も少なくパワーも弱い |
2000番 | サビキ・ちょい投げ | 軽くて使いやすい |
2500番 | サビキ全般・小型ルアー | 汎用性が高く、初心者に最適 |
3000番 | 中型魚対応・遠投サビキ | 重くなるがパワーもアップ |
4000番〜 | 青物・大物狙い | サビキ釣りにはやや大きすぎる |
- ダイワやシマノなど、メーカーによって同じ「2500番」でも大きさが少し違うこともあります。
- 不安なときは「サビキ釣り用におすすめのリール」と書かれているものを選ぶと安心です。
竿とリールのセット
サビキ釣り初心者さんには、竿とリールが最初からセットになった「サビキ釣りセット」もおすすめです。
例えば、プロマリン(PRO MARINE) サビキ釣りセットは、竿・リール・仕掛けが全部揃っていて、これから始める方にぴったりのエントリーモデル。足元狙いに最適な長さで手軽にアジやイワシを釣ることができます。

ライン
- 自分で巻く場合はナイロン2〜3号を準備。
- サビキ釣りは繊細なアタリを取る必要はないので、ナイロンで十分です。

スナップ付きサルカン
仕掛け交換がラクになる便利アイテム!
5号〜7号を目安に選べばOK。

オモリ
サビキ仕掛けに必要な重さを足すために使います。基本は5号〜15号で、釣り場の潮の流れや水深によって調整します。
▶ ポイント
- 穏やかな場所 → 軽め(5〜8号)
- 流れが速い場所 → 重め(10号以上)

その他あると便利な道具
- クーラーボックス
- 釣った魚を新鮮に保管します。
ダイワ(DAIWA) クーラーボックス クールラインは暑い日でも一日氷が溶けない抜群の保冷力!

- 水汲みバケツ
- 透明バケツなら、釣れた魚を眺めることができて楽しいです。

- 仕掛け予備・ハサミ・プライヤー(針外し)

- タオル・ウェットティッシュ(手を拭く)
- 偏光サングラス(水中が見やすくなり、アタリも発見しやすい!)
- 帽子・日焼け止め(長時間の釣りは日差し対策も大事!)
スキンサビキの仕掛け|擬似餌で魚を誘う
スキンサビキは、針に擬似餌(スキン素材や魚皮)がついている仕掛けです。
擬似餌の種類
- 魚皮タイプ:キラキラ反射してリアルな小魚っぽさ
- ナイロン系スキン:カラフルで魚の好奇心を刺激!
カラーの選び方
- 晴天・水が澄んでいる時 → 白・ナチュラルカラー
- 曇りや濁りがある時 → ピンク・赤など目立つカラー
▶ ポイント:針のサイズは3〜6号で、狙う魚のサイズに合わせましょう。
- 小さいアジなら3〜4号、大きめのサバなら5〜6号が◎。

コマセ
魚を寄せるために「アミエビ」を使います。
チューブタイプがお手軽!しっかりカゴに詰められるので初心者にもおすすめ。

コマセカゴ(プラスチック製の筒型)
アミエビを詰めて仕掛けと一緒に沈めるためのカゴ。下カゴタイプと上カゴタイプがあり、仕掛けの種類や釣り場に合わせて使い分けます。
- 下カゴタイプ(仕掛けの下にセットする)
- 上カゴタイプ(仕掛けの上にセットする)
▶ ポイント: 潮の流れが強い場所では下カゴ、穏やかな場所なら上カゴも使いやすいです。

初心者さんには下カゴタイプが扱いやすくておすすめ!エサをしっかり拡散でき釣果アップにもつながります。
▶ おすすめ下カゴ
- 大容量でコマセがたっぷり入る設計。
- アミエビをパカッとはさんで閉じるだけなので、手が汚れにくく準備もラクラク。

トリックサビキの仕掛け|エサを直接つけるスタイル
トリックサビキは、針が空針になっていて、アミエビを直接つけて使うスタイルです。
エサの準備:冷凍アミエビ・チューブタイプ
エサは「冷凍アミエビ」が主流。コンビニサイズからブロックサイズまで幅広く販売されています。

また、常温保存できるチューブ式アミエビもあり、手軽に使いたい人にはこちらもおすすめ!

エサの付け方|スピード餌ツケ器が超便利!
専用の「スピード餌ツケ器」を使うと超時短!
エサトレーにアミエビを敷き、仕掛けをスライドさせるだけ。 手が汚れにくくスピーディーに準備できます。


エサを盛るときには、コマセスプーンもあると作業がスムーズになります!
針のサイズ選び|ターゲットに合わせて
トリックサビキ用の空針は、3号〜6号が定番。釣る魚のサイズに合わせて選びましょう。


個人的には、エサ付きの良さで「トリックエース」シリーズがかなりお気に入り!
コマセ網(トリックサビキ用)
トリックサビキでは、やわらかいナイロン製のコマセ網を使うと効果的。エサがふわっと自然に広がり、針にも絡みやすくなります。

スキンサビキの釣り方|初心者向け手順とコツ

スキンサビキの基本手順

- Step1仕掛けとコマセカゴをセット
ロッドにリールを装着し、道糸にサビキ仕掛けとコマセカゴを取り付けます。コマセカゴは「上カゴ」でも「下カゴ」でもOKですが、初心者には仕掛けが絡みにくい下カゴタイプが扱いやすいです。
- Step2コマセ(撒き餌)をカゴに詰める
冷凍アミエビを使う場合は、事前に解凍しておきましょう。スプーンなどでコマセカゴに詰めていきます。
- Step3釣り場に仕掛けを投入
仕掛けをそっと海に投入し、カゴが海底付近に沈むまで待ちます。底まで着いたら少しリールを巻いて、仕掛けを上下に軽く動かしてコマセを撒きます。
- Step4アタリを待つ(竿先に注目)
魚がかかると、竿先がブルブルと細かく揺れます。群れにあたれば、一気に数匹かかることも!
- Step5釣れたらゆっくり巻き上げて取り込み
勢いよく巻き上げるとバラしやすいので、焦らず丁寧に。魚が針に複数かかっているときは、ゆっくり持ち上げて地面に着く前にバケツなどで受けましょう。
釣果アップのコツと注意点
トリックサビキの釣り方:渋い時でも釣れるテクニック
魚の食いが渋いときや、スキンサビキでは反応が悪いときに効果を発揮するのがトリックサビキ。リアルなエサを使う分、少し手間はかかりますが、そのぶん釣果につながりやすい釣り方です。
トリックサビキの基本手順
- Step1エサ(アミエビ)をトレーにセット
専用の「トリックサビキトレー」や「エサ付け器」にアミエビをセットします。あらかじめ解凍しておくと作業しやすいです。
- Step2
- Step3仕掛けを海に投入する
エサが取れないよう、やさしく投入。重りや下カゴを使って仕掛けをまっすぐ落とします。
- Step4タナ(魚のいる水深)を探る
トリックサビキでは「底から50cm〜1m上」が基本。反応がない場合は、少しずつ棚を変えて魚の位置を探します。
- Step5魚が食いついたら素早く取り込む
リアルなエサなので、魚はエサだけ取って逃げることもあります。竿先が動いたらすぐに軽く合わせて巻き上げましょう。
釣果アップのコツと注意点
安全対策と環境保護のポイント
釣りは自然相手のアクティビティなので、安全とマナーも大切です。特に家族連れや初心者の方は、以下の点をしっかりチェックしておきましょう。
安全対策
- 子供用Sサイズは身長目安100cm-120cm、
- Mサイズは120cm-140cmに対応しています。

- 腰巻きベルトタイプもあります。
- 紐を引くだけで2〜3秒で膨張。
- 最大110Kgの重さを一気に海面まで引き上げる浮力。

環境保護のマナー
自然と共に楽しむ遊びだからこそ、「また来たくなる釣り場」にする意識が大切です。
まとめ|サビキ釣りを今すぐ始めよう
サビキ釣りは、海釣りデビューに最適な釣りスタイル。道具も手軽、釣れる魚も美味しく、そして何より「釣れる楽しさ」をしっかり感じられるのが魅力です。
スキンサビキとトリックサビキ、それぞれの特徴を知って使い分ければ状況に応じた釣りが可能に。ぜひ週末やお休みの日に家族や友達と一緒にチャレンジしてみてください。
海辺の風を感じながら小さなアタリにワクワクする——そんなサビキ釣りの魅力をあなたもきっと好きになるはずです。
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