【潮干狩り】マテガイ(マテ貝)のとり方、ポイントは塩を使うこと!

アイキャッチ/マテガイ 潮干狩り
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マテガイという砂浜にいる貝をご存じでしょうか?

潮干狩りと聞いてイメージするのは一般的なアサリやホンビノスですが、ちょっとした工夫をすると珍しい貝をとることができるんです。

マテガイって言うんだって~

へんてこな形だけど美味しいのよ、これが!

そこでこの記事では、潮干狩りに準備したいものとマテガイのとり方についてご紹介します。

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マテガイとは?

マテガイとは日本近海に生息する貝類の一種で、和名をまてがい/馬刀貝と書きます。

20210430潮干狩りマテガイ

※以下「マテガイ」に統一します。

マテガイの外観

細長い形が特徴で光沢のある薄茶色をしています。
体を出す為に殻の前後が最初から開いている珍しい種類の二枚貝です。

成貝は10cm程度になります。

マテガイの生息地

マテガイは北海道中南部から中国大陸にかけて分布し、国内では瀬戸内海や三河湾、東京湾など多く見られます。内湾の干潟や泥砂地に生息しています。

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マテガイをとる時期と干潮時間

イメージ画像/潮干狩り

一般的に、マテガイの採取は春から初夏(3月から6月)にかけてが最適とされています。この時期は、干潮の時間が日中に重なることが多く、採取がしやすいからです。

特に、大きく潮が引く大潮の日の干潮を狙うとベストです。混雑するとそれだけ個体数が少なくなるので連休前がおすすめです。

時間帯はその日の干潮時間をチェックして干潮の前後2時間くらいになります。人が少ない1~2時間から始めるとゆっくり潮干狩りを楽しめます。

干潮時間は場所によって若干変わるので、事前に潮見表をネットなどで確認しておくとよいですよ。

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マテガイをとるために必要な道具

20220423千葉港潮干狩り

マテガイの採取には、いくつかの基本的な道具が必要です。

マテガイをとるために必要なもの

ハンドスコップまたはシャベル

砂や泥を掘り返すための基本的な道具です。手軽に持ち運べるサイズのものが便利で、園芸用のハンドスコップ(移植ゴテ)で十分です。

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くわ

また小さめのくわも使えます。スコップやシャベルよりも砂を水平に掘りやすく、効率的にマテガイを取ることができます。

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マテガイを地上に出すために使います。塩を穴に少量振りかけると、塩分濃度の変化に反応したマテガイが自ら出てきます。普通の食塩で十分ですが、かなり消費するので多めに準備しておきましょう。

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ボトル(塩を入れるため)

塩を入れるために先端が細くなっているふた付きの調味料ボトル、大サイズが使いやすいです。ボトルはあった方が持ち歩くときに圧倒的に便利です。

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とれたマテガイの保管、持ち帰りに必要なもの

網(ネット)

採取したマテガイを入れておくためのネット。海水でじゃばじゃばと貝についた砂を流せるので、バケツの他にネットがあると便利です。

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20210430千葉港潮干狩り/マテガイ

クーラーボックス

採取したマテガイを入れておくための容器が、ふたがきっちりと閉まるクーラーボックスが適しています。海水を入れておくとマテガイが新鮮なまま保たれます。

潮干狩りに共通して準備しておきたいもの

マリンシューズ、長靴、サンダル

マリンシューズは途中で脱げないのでサンダルより履きやすいです。必ず砂で汚れるため、現地で履き替えるようにしましょう。

スマホの防水ケース

大切なスマホを守るため海でのレジャーに必須です!

ウォータータンク+シャワーポンプ

潮干狩りの後に砂を落とせる水道があると良いですが、混雑していたり水場が遠かったりするときに。ウォータータンクは車に準備しておくと安心。

また電池いらずで使えるシャワーポンプはアウトドアで重宝する一品です!市販のポリタンクにセットできるのがポイント。

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バケツ

砂抜き用に海水を汲むときに使います。座れるタイプだと砂浜に置いて休憩できますよ。

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手袋

砂や泥から手を保護するために使用します。特に長時間作業をする場合は、手が摩擦で水ぶくれになってしまうこともある(これ激痛です)ので手袋はあった方がよいです。

水やお茶

砂浜は日差しを遮るものがないので水分補給用の水筒、ペットボトルも事前に準備します。

着替え

お子様の分はもちろん、大人でも濡れてしまうことも多いので、パンツや靴下まで一式準備した方がよいでしょう。

潮干狩りでマテガイのとるときの服装

潮干狩りでマテガイを採取する際の服装は、快適さと安全性を考慮して選ぶことが重要です。

潮干狩りをする場所は、潮の引いた陸地とはいっても波打ち際まで行ったりお子様は潮だまりで水遊びになることがあります。 つまり濡れます!

  • 水着の上にラッシュガードなど、濡れても大丈夫な服装がベスト。
  • 4月~5月にかけて紫外線も強くなるためUV対策も兼ねた服装を選びましょう。
  • 足元はマリンシューズ等、砂浜の感覚を感じたい場合はサンダルでもOK(ただしまだ水が冷たいです)

暑かったり寒かったり気温が不安定な時期なので、体温調整できるように羽織れる上着があるとよいですね。

マテガイのとり方のポイントを解説

マテガイをとるための事前準備

20210501_潮干狩り(塩ケース)
  • 必要な道具をそろえる
    • 掘るための道具から着替え等までどれも必要です。忘れ物がないようチェックリストを作るとよいですね。
  • 塩をサラサラにする
    • フライパンで炒って水分をとばしておいた方が格段に使いやすいです。
  • 調味料ボトルなどの容器に詰めておく
    • 一人一本×人数分あるとベスト。砂浜に落として濡れてしまうと先端が詰まって塩が出てこなくなるので、予備の塩があるとなお万全です

マテガイをとるポイントは塩

マテガイをとるためにはちょっとだけコツが必要。

マテガイは塩分の濃度に敏感で、塩分が急に変わると巣から飛び出てくる

この性質を利用して「塩」を使ってひょこっと頭を出したところを指で引っこ抜く方法です。

マテガイをとる手順

マテガイをとる手順
  • Step1
    穴を探す

    砂浜に開いている穴を見つけます

  • Step2
    少し掘る

    穴があるところの表層をシャベルで7cm~10cmほど平らに掘ります。丸から楕円形の穴があいていたらそこが狙い目。

    表面だけにあいている穴も多いので、掘ったときに残っている穴にはマテガイがいる可能性が高くなります。

  • Step3
    穴に塩を入れる

    穴に塩を入れます。このとき、入口付近だけでもよいのですがたっぷりと中まで入れた方が反応がよいです。

  • Step4
    少し待つ

    マテガイがいればわずか数秒でひょっこりと顔を出します。ここがチャンス!!

  • Step5
    マテガイを引っ張る

    タイミングを見て殻の部分を引っ張ります。もたもたしているとまた潜ってしまうのでできるだけ素早くつかむようにします。そーっと…

    よし、つかみはOK!!

    このとき、マテガイの身の部分を引っ張るとトカゲのしっぽのように切れてしまうので、殻の部分を引っ張るのがポイント。

    うまくいくと、このようなマテガイがとれます♪

息子も堀り堀り
千葉ポートパーク潮干狩り
マテガイがとれると楽しいですよっ♪
20220423千葉港潮干狩り/マテガイ

たくさんとれると大人でも夢中になります^^

20220423千葉港潮干狩り/マテガイ

塩を使わず、掘ってマテガイはとれる?

塩を使わずにマテガイを掘って取ることも可能です。マテガイは砂地や泥地に深く潜っているため、適切な手順と道具を使えば手作業で採取できます。

  1. マテガイの穴を探す
    • 砂地や泥地に小さな穴がたくさんある場所を探します。
  2. 穴の周りを掘る
    • 穴の周りをスコップやシャベルで掘り始めます。まずは、穴の周りの砂や泥を慎重に掘り起こして、マテガイを傷つけないように注意します。
  3. マテガイを手で探る
    • 一定の深さまで掘ったら、手で砂や泥を探ってマテガイを見つけます。マテガイは縦に深く潜っているため、穴の方向に沿って手を入れて探ります。
  4. マテガイを取り出す
    • マテガイが見つかったら、手やスコップで慎重に掘り出します。力を入れすぎて殻を割らないように注意します。

このようにマテガイを掘って取ることも可能ですが、深く潜っていることが多いため30cmほどは掘らないとでてこないことも…掘る体力と収穫量が割に合わないかもしれません。

塩を使って出てきたけど潜られた!というときの応急処置として掘るくらいが良いと思います。

結論、塩を使ったとり方が圧倒的に効率がよいです。

マテガイの下処理(砂抜き)のポイント

20220423千葉港潮干狩り

マテガイは美味しく食べるために、一般のアサリ同様に砂抜きをする必要があります。以下にマテガイの砂抜きのポイントを説明します。

マテガイの砂抜き方法

  1. 塩水を準備する
    • マテガイを砂抜きするためには、海水と同じくらいの濃度の塩水を準備します。具体的には、水1リットルに対して30グラム(大さじ2杯)の塩を溶かします。この塩水はマテガイが生息していた環境と同じような条件を再現するためで、持ち帰った海水があるとベストです。
  2. マテガイを洗う
    • まず、マテガイを軽く流水で洗って表面の汚れを落とします。特に、貝殻の表面についている砂や泥を取り除きます。
  3. 容器に塩水を入れる
    • 広めの容器に塩水を入れます。マテガイが完全につかるように、たっぷりの塩水を用意します。容器はバットや大きなボウルが適しています。
  4. マテガイをつける
    • 塩水にマテガイを入れます。この時、マテガイ同士が重ならないように広げて入れると効果的です。重なりすぎると砂を吐きにくくなります。
  5. 暗くして静かにする
    • 容器を新聞紙や布で覆って暗くし、静かな場所に置きます。暗くすることで、マテガイが砂を吐き出しやすくなります。
  6. 時間をかける
    • 砂抜きには時間がかかります。最低でも2時間から3時間、できれば一晩(6~12時間)かけると確実です。途中で塩水を交換する場合は新しい塩水を同じ濃度で準備してください。

砂抜きの注意点

  1. 温度管理
    • 室温が高すぎるとマテガイが弱ってしまうため、涼しい場所で砂抜きを行うことが重要です。特に夏場は冷蔵庫の野菜室に入れるなどして温度管理を行います。
  2. 塩水の濃度
    • 塩の濃度が薄すぎるとマテガイが砂を吐き出しにくくなり、逆に濃すぎるとマテガイが弱ってしまいます。海水と同じくらいの濃度(約3%)を守ることが大切です。
  3. 容器の大きさ
    • 容器はマテガイが重ならずに広げて入れられる大きさのものを使用します。小さすぎる容器だと砂を吐きにくくなります。
  4. 衛生管理
    • 砂抜きの際には衛生管理も重要です。使う容器や塩水を清潔に保ち、砂抜き後のマテガイも早めに調理して食べるようにします。

砂抜きの効果を確認する

砂抜きが完了したら、マテガイを取り出して砂が出ていないか確認します。水がきれいになっていれば砂抜きが完了しているサインです。確認後、流水で軽く洗い流してから調理します。

これらのポイントを押さえて、マテガイの砂抜きをしっかり行うことで、美味しい料理を楽しむことができます。

持ち帰った海水でおこなうと綺麗に砂が抜けますよ。

潮干狩りでとったマテガイの食べ方

マテガイはその独特の風味と食感が魅力でクセが少ないため。煮る、蒸す、焼くといった様々な調理法に向いています。

マテガイの代表的な食べ方をいくつか紹介します。実際に我が家で作ってみた調理法です。

マテガイのボンゴレ

20210501_潮干狩り(マテガイのボンゴレ)

マテガイのバター炒め

20210501_潮干狩り(マテガイのバター炒め)

マテガイの炊き込みご飯

20210501_潮干狩り(マテガイの炊き込みご飯)

この他にもお味噌汁、酒蒸し、揚げ物、つくだ煮、基本的にどんな料理にも応用でき、とても美味しいです。

風味はアサリに近く、見た目は変な形なのに美味しいのは感動!

関東で潮干狩りができるおすすめスポット

関東で潮干狩りができるおすすめスポットをご紹介します。

  • 千葉ポートパーク

マテガイがとれる千葉ポートパークについてこちらの記事で紹介しています。

まとめ/とって楽しい、食べて美味しいマテガイ

イメージ画像/潮干狩り

についてご紹介しました。

マテガイとりはお子様はもちろん、大人も楽しめます。

つい夢中になって掘ると筋肉痛になるので注意ですが…

マテガイは国内の干潟でどこでも見られましたが、近年は数が減っているようです。

マテガイが棲息する場所をチェックし、もし行ける場所にありましたら潮干狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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