真冬の寒さの中、家族4人で茨城の隠れたタナゴ釣りスポットへ出かけました。ブログで知り合った釣り上手な招き猫さんとの初対面にワクワクしながら、10円玉サイズの小さなタナゴを追いかけた一日。
手作りの竿での初ヒット、子どもたちの笑顔、仲間との楽しいおしゃべりが、寒い日を温かい思い出に変えてくれました。手軽な道具で楽しんだ家族の特別な釣行記を紹介します。
秘境の地へ|茨城の隠れた釣り場
先日、ブログでタナゴ釣りの話題をアップしたところ、交流のあるブロガー「招き猫」さんからお誘いをいただきました。招き猫さんは釣りの知識が豊富でさまざまな魚種に精通したベテランアングラー。お会いするのは初めてでしたがワクワクが止まりません。残念ながら招き猫さんの息子さんは高校受験のため不参加でしたが、夫と長男、次男を連れて、家族4人で茨城の秘境を目指す釣行に出かけました。
- 釣行日:2018年2月11日(日)
- 場所:関東某所(教えていただいた場所)

招き猫さんと待ち合わせしそこから車で1時間強。クネクネと田園風景を抜けて到着したのはまるで別世界のような場所。外からは絶対にわからない、知る人ぞ知るタナゴ釣りの聖地です。
ポイントに着くとすでに5人の先行者が。少し心配しましたが、招き猫さんの顔の広さのおかげで帰る方に場所を譲っていただけることになりました。階段を下りるとそこにはまるで絵本の世界のような光景が広がっていました。
手作りのドーム型釣り座に屋根までついた隠れ家のような空間。地元のアングラーさんたちが和気あいあいとお茶会のような雰囲気で釣りを楽しんでいます。アウェー感があった私たち家族でしたが、みなさん温かく迎えてくれてホッと一安心。初めての場所なのにどこか懐かしい空気が漂っていました。
水面を覗くと、オタマジャクシのような小さな魚が無数に泳いでいます。
招き猫さんが笑顔で教えてくれました。「これ、全部タナゴですよ。この濃い魚影を釣りに行きましょう。」その言葉に家族全員のテンションが一気に上がりました。
サプライズのプレゼント|手作りタナゴ竿

釣り場に着いて早々、招き猫さんから素敵なサプライズが。なんと手作りのタナゴ竿を2本プレゼントしてくれました。招き猫さんが丁寧に作った特注品で、竹のしなやかさと繊細な仕上げに感動。ベテランのストイックな姿勢と釣りへの愛を感じました。
早速、手作り竿にウキ仕掛けをセットし、タナゴグルテンを小さく丸めて準備。


招き猫さんからレクチャーを受けながら、ウキをゆっくり沈ませてアタリを待つ方法を学びました。「フォール中のウキの動きに注目。シモリ(ウキの微妙な動き)でアタリを取るのがコツですよ」とのアドバイス。なるほど、シンプルだけど奥が深い。
試行錯誤と初の成功|10円玉サイズの奇跡

釣り開始早々、夫が2匹をゲット。軽いロッドのおかげで子どもでも扱いやすく、夫は「この感度、めっちゃいいね」とご機嫌。一方、私はウキの動きがわからず焦りが募ります。タナゴのアタリは小さくタイミングを合わせるのが難しい。招き猫さんが隣で「慌てず、ウキの沈み方をじっくり見て」と優しくフォローしてくれました。
そして、ついにその瞬間が。
ウキがスッと沈んだ瞬間、反射的に合わせてみると…キタ!
手作り竿がしなやかに曲がり、10円玉サイズのタナゴが水面でキラリ。初めてのタナゴに心が躍りました。招き猫さんからも「ナイス! いいタイミングでしたね」と褒められちょっと天才気分。家族みんなでハイタッチした瞬間は冬の寒さを忘れるほど温かかったです。
まったり楽しむ家族時間と仲間との交流

その後は、ポツポツとタナゴを追加。私にはまだ難しいタイミングもありましたが、グルテンのおかげで魚が寄ってくるので初心者でも釣れるチャンスが豊富。長男は招き猫さんのレクチャーを受けつつ、釣りより水辺での遊びに夢中。次男は招き猫さんに「おじちゃん!」と懐き楽しそう。招き猫さんの優しさに子どもたちもすっかりファンになりました。
釣りの合間には、招き猫さんとアジングやK港の釣り話で盛り上がり、偶然にも住まいが近く行きつけのスーパーが同じという驚きの共通点も。地元トークで笑いが絶えずまるで昔からの友人のような時間でした。釣り場全体も常連さん同士の和やかな会話が響き合い、初めての場所とは思えない居心地の良さ。タナゴ釣りは魚との対話だけでなく人とのつながりも深めてくれるんだなと実感しました。
じゃん、じゃん♪


記念写真
日が傾く頃、みんなで記念写真をパチリ。招き猫さんと長男、私、夫が笑顔で並んだ一枚は、この日の思い出をギュッと閉じ込めた宝物になりました。


茨城でタナゴ釣り|本日の釣果
- タナゴ:15匹
タナゴのキラキラした姿を眺めながら、子どもたちも「また釣りに行きたい!」と目をキラキラ。

終わりに|小さな魚がくれた大きな思い出
タナゴとの出会いは、私たちに自然の奥深さや、ゆっくりと流れる贅沢な時間の大切さを教えてくれました。
次は私も子どもたちももっと釣れるよう練習あるのみです。
釣りの帰り道、情報をいただいた菅生沼(スガオヌマ)に立ち寄りました。冬の澄んだ空の下、白鳥の群れが優雅に泳ぐ姿に子どもたちも大喜び。野鳥はもちろん、沼に生息する魚や野草などたくさんの種類の生き物を間近で観察することができ、まさに自然の宝庫といえる場所でした。
菅生沼へのアクセス
- 常磐自動車道 谷和原I.Cより約20分
- 東武野田線 愛宕駅から、茨急バス「辺田三叉路」バス停下車 徒歩25分
- つくばエクスプレス 守谷駅西口から、関鉄バス「辺田三差路」バス停下車 徒歩25分

今回は当初、タナゴ釣りの後にモエビを使ったメバル釣りにも挑戦する予定でしたが、時間と体力を考慮して見送ることに。これは次回のお楽しみにとっておきます。
次回、春めいてきた3月、鹿島港でメバル釣りです!!!
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息子の公立前期入試試験が今日終わりまして、ドタバタしておりました。
アタリを逃がすまいと、真剣な表情で浮子を見るはっちゃんとご主人の表情が、とても印象的でした。
そして僅かなアタリを取って手にした、とても価値あるタナゴ、お見事でしたよ!
あのサイズのタナゴを針に掛ける事は、名人級のタナゴ師でも至難の業です。
タナゴからの微かな信号を見極め、合わせ、そして繊細な仕掛けと竿から伝わる小さな小さな抵抗を感じる。
これが魚との対話なんです。
大物釣りでしかその対話が出来なくなってしまった釣り師には、理解してもらえないかもしれません。
はっちゃんご一家が、この釣りの魅力に気付いて下さったのなら、私はとても幸せです。
そして何よりも、汚れた物など一切見ていない清らかな目をした、無限の可能性を持った二人のお子さんに触れあえたことが、私にとってこの上ない有意義な一日となった理由のひとつです。
満ち足りた一日となりました。
本当にありがとうございました。
てか、メバル行かなかったんかいっ!